五楼の日常

リニューアルに先立ち、タイトルも変更しました。日々の雑感、短歌フォトを綴りたいと思います。

明大中野

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久しぶりに明大中野を訪ねた。母校というには申し訳なく、10カ月お世話になった学校である。私は中学卒業後、明大中野定時制に通い、翌年全日制の高校へ再入学したのだ。腰掛けと言われれば、そうなのかもしれない。しかし、明大中野定時制で学んだことの方が、実は印象に残っているのだ。1730のホームルームから始まり、2100まで4時限授業があり、1限目と2限目の休み時間が夕食の時間だった。講堂地下の学食でカレーや麺類が供され、私はカレーばかり食べていたから「カレー少年」なる渾名を授かってしまった。当時の明大中野定時制には、松田美由紀さん、鹿取洋子さん、レイジーの皆さんなど、芸能関係の方々も通っており、松田美由紀さんのファンだった私は夢心地だった。同級生には、現在生活の党事務総長の元衆議院議員川島智太郎氏がいた。彼は別府から単身上京し、ビルメンテナンスの会社でアルバイトしながら学んでいた。彼のように働きながら学ぶのが定時制の本来の姿であり、腰掛けの私は担任から「ヒマ人」と揶揄されるような、異質な存在だったのだと思う。些か疎外感も感じつつ、たくさんのことを学んだのも事実である。久しぶりに明大中野の校門前に立ち、当時のことを様々思い出していた。校門横の緋寒桜はいつ植樹されたか分からないが、なかなかの雰囲気である。

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実は、私が学んだ本部校舎が年度末取り壊しになると聞き、お別れに来たのだった。